2025年2月14日――
この日、PaddleCoffee.Lavとして正式に「開業届」を提出し、事業がスタートしました。
開業にあたって必要だったのは、税務署への「開業届」と、食品を取り扱うための「食品衛生責任者」の資格。
どちらも驚くほどスムーズに、オンラインで完結しました。
税務署の手続きも、食品衛生の講習も、自宅にいながら全て完了。
「すごい時代になったな」と感じると同時に、どこか複雑な気持ちにもなりました。
というのも、私がこれから始めようとしているコーヒー事業は、そうした「便利で早い」方向とは真逆だからです。
PaddleCoffee.Lavのコンセプトは、「手間を楽しむこと」。
既製品をそのまま受け取るのではなく、焙煎・ブレンド・味づくりに“自分の個性”を加える。
あえて時間と手間をかけて、自分だけの一杯を創る楽しさを大切にしています。
ITによって便利になる社会の中で、私は「不便の中の価値」を届けたいと思っています。
だからこそ、開業準備があっけないほど簡単だったことに、逆に身が引き締まる思いがしました。
事業として始める以上、現実的な課題も多いですが、
“自分のやりたいこと”と“世の中の流れ”が必ずしも一致しなくてもいい。
むしろ、そのギャップの中にこそ、新しい価値があると信じています。